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日本最大級
【蓄電池工場】
岡山県南端に
建設予定

みなさん、こんにちは。

本日のブログは、岡山に建設される蓄電工場についてのお話です。

 

岡山県玉野市に、バッテリー年間生産量5ギガワット時(GWh)を想定した、日本最大級の蓄電池組立工場【Power Base】が建設されます。

 

ZOZOの最高執行責任者(COO)も務めた伊藤正裕氏が立ち上げたパワーエックスというスタートアップ企業で、日本郵船や今治造船など大手企業と連携し、2024年から本格的な生産に入るそう。

 

海上物流でも温室効果ガスの排出削減に向け、大型蓄電池を搭載したハイブリッド船や、完全電気推進船の需要が高まってくると判断し、船舶の動力源としても使用できるコンテナ型蓄電池などを生産する工場の建設と、日本近海に設置した浮体式洋上風力発電所から陸上へ電気を運ぶ電気運搬船「Power ARK」を発表しました。

 

このPower ARKに積載する蓄電池の製造拠点が、Power Baseとなるようです。

 

驚くのはその大きさ。

なんと、蓄電池組立工場の敷地面積は約2万8272平方メートルと、東京ドーム0.6個分の広さ。

 

生産するバッテリーは

・電気自動車(EV)用急速充電器(容量300kWh)
・コンテナ型グリッド電池(3000kWh)
・船舶用蓄電池(3000kWh)
・住宅用蓄電池(10kWh)

の4種類を用意することになっており、多様なニーズに対応します。

 

工場はオートメーション化することによって大量生産とコスト削減を図り、蓄電池の価格を現状の1kWh当たり10万円台から4万円台まで下げることを目指すそうです。

 

パワーエックスが大型の蓄電池工場の新設を行う背景として、世界的に脱炭素化の流れにあり、再生可能エネルギーを活用した電化社会を実現するには、コストパフォーマンスに優れた蓄電池の供給が求められていることがあげられています。

世界的に見ても蓄電池市場は2030年には40兆円、2050年には100兆円の規模に達すると見込まれる成長産業です。

 

しかし、エネルギー密度が高いリチウムイオン電池の世界シェアは中国と韓国が大きなシェアを誇っており、日本勢は2020年実績で

・車載用:21%(中国37%、韓国36%)
・定置用:5%(中国17%、韓国38%)

と引き離されている上、中国勢が品質面でも存在感が大きくなっています。

 

このため、日本政府は蓄電池の国内製造能力を2030年時点で150GWh規模まで拡大することを掲げており、生産拠点の整備を行う企業の支援を検討しています。

 

詳しくはこちらの元記事をご覧ください。

地域や社会をどのように変えていくか、今後に注目していきたいですね。また、改めて蓄電池の需要の大きさを痛感せずにはいられません。